iFolder 2.xからiFolder 3.7以降への移行

このセクションでは次のことについて説明します。

移行プロセスについて

Novell iFolderには、iFolder 2.xクライアントからiFolder 3.7以降のクライアントに簡単に移行できる方法が用意されています。iFolderクライアントの移行アシスタントを使用すると、既存のiFolder 2.xのデータをすばやく簡単に移行することができます。

移行アシスタントが起動すると、2xがインストールされていることを検出し、データを移行するためのプロンプトが表示されます。データの移行時は、既存のフォルダを変換するか、または2xのiFolderのコピーをとるかどうかを確認するメッセージが表示されます。このプロセスについての詳細は、「ステップ 6」を参照してください。

iFolderにより、3.7以降のサーバにファイルを再同期するかどうかを確認するプロンプトが表示され、同期が完了するまで2.xクライアントを保持する必要があるかどうかを確認するメッセージが表示されます。このプロセスではデータだけが移行されるため、ユーザは新しいクライアントで初期設定を指定する必要があります。

移行の手順

  1. iFolder 3.7以降のサーバのiFolderクライアントをインストールし、iFolder 3.7以降のエンタープライズサーバのアカウントを設定します。

    クライアントのインストールとアカウントのセットアップについての詳細は、「iFolderアカウントと初期設定の管理」を参照してください。

  2. iFolderブラウザで、ローカルコンピュータ上に1つ以上のiFolderを作成します。

    iFolderには、有効な名前を使用できます。iFolderを現在のiFolder 2.xディレクトリと同じディレクトリパスに作成しないでください。詳細については、iFolderの作成とアップロードを参照してください。

  3. iFolderによって、以前のバージョンのデータが存在することを示すメッセージが表示され、移行が要求されます。

    [OK]をクリックすると、使用可能な2.x iFolderのリストが表示されます。

  4. 移行する2.x iFolderを選択します。

    [移行]をクリックして、移行アシスタントを表示します。

    メモ:移行アシスタントは、[iFolder]>[移行]>[2.xからの移行]の順に選択して表示することもできます。

    移行アシスタントでは、データの移行を完了するための、移行プロセスを案内します。

  5. [転送]をクリックして、移行オプションを表示します。

  6. 次のいずれか1つを選択します。

    iFolderを移行し、2.xドメインから切断する: このオプションは、3.7以降への移行後に、iFolder 2.xドメインからの既存のフォルダへの接続を切断する場合に選択します。

    iFolderのコピーを作成して移行する: このオプションは、iFolder 2.xファイルのコピーを作成し、iFolder 3.7以降に変換する場合に選択します。これにより、ファイルをiFolder 3.7以降に移行した後でも、iFolder 2.xドメインからファイルが削除されることはありません。

    このオプションを選択すると、バージョン2.xのコンテンツだけでなく親フォルダもコピーしたい場合に[親フォルダをコピーする]も選択できます。このオプションを選択解除したままにすると、選択されたフォルダのコンテンツのみが 3.7以降に移行されます。

    [参照]をクリックし、移行するフォルダの保存先を探します。

    たとえば、c:/Documents and Settings/<ユーザ名>/ifolder2dirがバージョン2.xiFolderで、dir1およびdir2ifolder2dirの中にあるディレクトリだとします。[親フォルダをコピーする]を選択すると、新しい場所にifolder2dir が作成され、ここにディレクトリdir1dir2がコピーされます。このオプションを選択しない場合、dir1ディレクトリとdir2ディレクトリのみが、指定された場所に移動します。

  7. 転送]をクリックして、次のようにドメインとセキュリティのオプションを選択します。

    1. ドメインをドロップダウンリストから選択します。

    2. 目的のセキュリティオプションを選択します。

      • 選択されたiFolderを暗号化するには、[暗号化]を選択します。

        ログイン時にパスフレーズを設定しなかった場合、パスフレーズを入力するためのプロンプトが表示されます。このオプションはスキップして、後で設定することもできます。

        現在、iFolderドメインに接続されていない場合は、ドメインに接続するためのプロンプトが表示されます。

      • iFolderをiFolder ドメイン内の他のメンバーと共有するには、[共有]を選択します。

        暗号化された 2.x iFolderを共有フォルダに移行できます。暗号化された2.x iFolderを共有フォルダに移行しようとすると、操作を確認するよう求めるプロンプトが表示されます。

        OK]をクリックして、操作を確認します。

  8. 転送]をクリックして、選択したiFolderを移行します。

  9. 入力した情報が正しいことを確認し、必要なら[戻る]をクリックして前のページに戻り、設定内容を修正します。

    指定した情報が正しい場合は、[移行]をクリックして移行を開始します。

    前のページに戻って必要な変更を行う場合は、[戻る]をクリックします。

  10. 移行を完了するには、[完了]をクリックします。

詳細については、「 保証と著作権.